ウミネコラム

「ウミネコアーキ」が、建築について日々感じていることやら読本のまとめやらを色々と書き連ねるところ。

デザイン

絶対と関係と野生の間

3つの展覧会を駆け足でハシゴしての雑感。 ***** 「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s―1990s」@国立近現代建築資料館 毎度お馴染み毛綱毅曠さんのドローイングが異彩を放ち過ぎてあれですが、個人的には同時代の建築家の影響が伺える藤井博已…

デザインとアートの境界

普段生活している中でも、<デザイン>という言葉に触れる機会はとても多い。 つまり<デザイン>は世の中で市民権を得ていると言っても差し支えないだろう。 どこで聞いたか忘れてしまったが、<デザイン>とは「整えること」だという定義の仕方がある。ば…

【感想まとめ】「能作淳平展&ギャラリートーク04」

過去のトークイベントの感想まとめ。 ***** 「能作淳平展&ギャラリートーク04」@プリズミックギャラリー 能作淳平さんの展覧会がもうすぐ終わってしまうので観に行こうと思ったらちょうどトークイベントの日だったらしく、ぬるっと拝聴。 *****…

【感想まとめ】「Parallel Session 2017」

過去の建築イベントの感想まとめ。 ***** 2017.10.22(日)「Parallel Session 2017」テーマ“動く、動かない”@建築会館ホール 日本建築学会が主催する、昨年度のパラレル・プロジェクションズ2016に引き続き今年も開催された建築イベント。昨年は年齢制…

【感想まとめ】「フランス人間国宝展フォーラム」

過去のトークイベントの感想まとめ。 ***** 2017.09.16(Sat.)「フランス人間国宝展フォーラム」@東京国立博物館 表慶館 フランスにて日本の人間国宝に影響を受けて、1994年に策定されたメートル・ダール(Maître d’Art)は、フランス伝統工芸の最高技術…

【ブックレビュー】マウリツィオ・ラッツァラート著『記号と機械』

現代社会を考えるうえで重要な概念に溢れた著書なのでご紹介。『記号と機械 半資本主義新論』マウリツィオ・ラッツァラート著、杉村昌昭+松田正貴訳 マウリツィオ・ラッツァラート著『記号と機械』 その重要な概念とは「社会的服従」と「機械状隷属」の二つ…

【感想まとめ】建築夜学校2016「切断」の哲学と、これからの建築

過去のトークイベント感想まとめ。 ***** 161007(Fri.)建築夜学校2016「切断」の哲学と、これからの建築講演者:千葉雅也×門脇耕三×平田晃久コメンテーター:松田達モデレーター:平野利樹 久々に建築の思想的な議論を拝聴。やっぱりこういう話は面白い…

建物か建築か Building or Architecture

私は、建築至上主義者である。 建築によってだいたいのことは解決できると思う。 例えば、建築によって人を健康にしたりだとか、幸福にしたりだとか。 一方で、こと日本社会において、建築の位置づけはというと、あまり芳しくない。 だいたい話題にのぼると…

身体の境界、あるいは個人の領域

身体の境界はいったいどこにあるのか。あるいは、個人が管轄する領域とはどこまでなのだろうか。 文化人類学者Edward Hallのパーソナルスペースに関する理論はあまりにも有名であるが、今回は個々人における境界の規定について考えたい。 電車に乗っていると…